ごあいさつ
令和6年度大会開催に寄せて
長野県手をつなぐ育成会長 中村 彰
第61回長野県手をつなぐ育成会大会の開催にあたり、主催者を代表してご挨拶申し上げます。
思い(想い)・願いを同じくする人が集い、互いに寄り添い・話し合い・聞き合う機会を得られることは、何物にも代えがたいことだとつくづく実感する日々が戻ってきました。新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザ同等に位置づけられてから早1年6ヶ月余、改めて飛沫感染等の恐ろしさが全世界をパニックに巻き込んだこと、併せて様々な感染症が世界各地に拡がって行くこと等、予防活動の再認識・再実践を求められているものと感じます。皆さん、心合わせをして、わが身そしてみんなの為、心身健やかに過ごして参りましょう。
さて、本大会の主テーマは『成年後見制度』。 国は成年後見制度利用促進基本計画を平成28年度制定、平成29年度から令和3年度までの5年間を第一期計画として、知的障がい者等利用者がメリットを実感できる制度の運用改善などを進めてきましたが、ご本人にとって適切な時期に必要な範囲・期間で利用すべき(必要性・補充性の考慮)、終身ではなく有期(更新)の制度として見直しの機会を付与すべき、ご本人が必要とする身上保護や意思決定支援の内容やその変化に応じて後見人等を円滑に交代できるようにすべきといった制度改正の方向性に関する指摘、更には障がい者の権利に関する条約に基づく審査の状況を踏まえて見直すべきとの指摘、現状よりも公的な関与を強めて後見等を開始できるようにすべきとの指摘などがされています。
令和4年度からの5年間(第二期計画)の中間年にあたる今年度、第一期計画で出された上記指摘等を踏まえ、まさに今、様々な議論が行われています。
本日の基調講演、そしてパネルディカッションが良き学びの機会となることを、切に願っております。
末筆ながら、本大会にご参集いただきました会員の皆さま、ご多用中にも係わらずご光彩を添えていただきましたご来賓各位に御礼を申し上げますとともに、本大会開催にご尽力・ご協力・ご協賛等いただきました関係者各位に心より感謝申し上げます。